本音は君が寝てから
「本当だって証明してください」
「は?」
聞き返す俺に、彼女は自分から近づいてくる。
「……大人なので。覚悟して酔いつぶれているんですけど」
「何だその覚悟してって」
「襲われてもいい人の前じゃなきゃつぶれたりしません」
恥ずかしそうにもじもじしながら、だけど強気に言い放つ彼女はとても可愛い。
「……参った」
ベッドに手を突いて体重をかける。軋む音と同時に唇を重ねる。
君に出会えたことは、誰に感謝すればいい?
誰でもいいか。
とりあえず世界中のカミサマに節操無く感謝しよう。
重ねるだけのキスを何度もして、彼女の華奢な肩から背中を撫でる。
「ん、……んっ」
焦れたようにしがみ付いてくる彼女の唇を舌でなぞってそっと割り込ませると、彼女はためらいがちにそれを迎え入れた。
この期に及んで、本当にいいのかなんて悩むあたり俺はやっぱりヘタレだけれど。
流石にこれはもう止められない。