本音は君が寝てから
*
その後、頻繁に彼女を見かけることになった。
週に一度くらいの割合で喫茶でよく取材をしているのだ。
それに相手も広報担当者ではなく、いかにも一般人風な相貌の人間であることが多い。
どうもホテルの取材ではなく、他の打ち合わせもこの喫茶でしてくれているようだ。
何かここの喫茶が気に入る要因があったかな。
喫茶メニューを目で追いながらそんなことを考える。
俺もそれ程厨房の外に出ているわけでは無いはずなのに、なぜだか彼女の事はよく見つけてしまう。
そして、見つけてしまったら気になって落ち着かない。
落ち着かないんじゃ仕事にならないじゃないか。
そんな言い訳を胸に、時間に余裕がある場合は休憩がてら喫茶にコーヒーを飲みに行く。
敢えて彼女からは姿が見えなさそうな、だけど彼女の声は聞こえそうな席を選んで。
よく通る声をBGMにして一息つくのは良いもんだと初めて知った。
「あ、こんにちは」
彼女は俺を見かけると、いつも立ち止まってきちんと礼をする。歩きながらじゃなく、必ず立ち止まって、だ。
だから俺も必ず止まって笑みを返す。話すことは一言二言。それでも、その瞬間の彼女との空気感がとても心地いい。
その後、頻繁に彼女を見かけることになった。
週に一度くらいの割合で喫茶でよく取材をしているのだ。
それに相手も広報担当者ではなく、いかにも一般人風な相貌の人間であることが多い。
どうもホテルの取材ではなく、他の打ち合わせもこの喫茶でしてくれているようだ。
何かここの喫茶が気に入る要因があったかな。
喫茶メニューを目で追いながらそんなことを考える。
俺もそれ程厨房の外に出ているわけでは無いはずなのに、なぜだか彼女の事はよく見つけてしまう。
そして、見つけてしまったら気になって落ち着かない。
落ち着かないんじゃ仕事にならないじゃないか。
そんな言い訳を胸に、時間に余裕がある場合は休憩がてら喫茶にコーヒーを飲みに行く。
敢えて彼女からは姿が見えなさそうな、だけど彼女の声は聞こえそうな席を選んで。
よく通る声をBGMにして一息つくのは良いもんだと初めて知った。
「あ、こんにちは」
彼女は俺を見かけると、いつも立ち止まってきちんと礼をする。歩きながらじゃなく、必ず立ち止まって、だ。
だから俺も必ず止まって笑みを返す。話すことは一言二言。それでも、その瞬間の彼女との空気感がとても心地いい。