青の向こう
しばらく歩いていくと目立つ黄色い屋根が木々の隙間からちらほら見えだした。
山に少し食い込んだ形で位置する神社だ。
神社と言っても夏にお祭りをするほど大きい所ではなく、人もいないい。
鳥居を通ると細長い道が数メートル続き、そこそこ大きな社があるくらいの小さなものである。
あとはその細い道が避けるかのように婉曲したその横に丸い大きな土台の上に座ることが出来る岩があるくらいだ。
どういった意図で作られたのかは分からないが、その座り場は妙に凝ったデザインが施されており、屋根まであった。
その屋根が、先程からちらりと見えている黄色い屋根だった。黄色い、というよりは鈍い金色といった方が近いだろうか。
とにかくその屋根に柱は真っ赤、といったかなりド派手なデザインのこの場所が、小さい頃は中国の小さな小さな城のように思えた。
実際、誰もいないことをいいようにこの小さな城を使って遊んだ事もあった。