散華の麗人
どんなに強い者でもこんな功績は残せないだろう。
それに、少女の表情が異様なまでに変わらない。
普通、こんなに殺してて表情を変えないことなんてあるはずがない。
けれど、目の前の少女はあどけなくじっと前を見据えている。

まるで、敵など見えていないようだ。

国王に心酔しているわけでもない。

純粋に、守りたいだけなようでもあった。
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