散華の麗人
自分の役目と大事なもの。
かつて亡くした、大事な存在。
かけがえのない存在。
(……私なら、全て捨てて……)
そして、ふと、考えた。
自分の生きる道を捨ててまで追う先はどうするのか。
その者に依存して、生きるか?
その者を巻き込んで、また元のようにするか?
(それでも、守ってみせる。)
もう此処にはない者を想って息を吐いた。
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