散華の麗人
此処は大きな錠前があり、扉が二重になっている。
鍵が3つ必要で、一正以外に入らない場所なのだという。
時折、掃除をするようで部屋は綺麗だ。
『一体、何人居る。こんなこと、他の奴に任せればいいだろう。』
最初に来た時に言った。
『そう言うな。自分の目で見て、評価する。それが、わしのやり方や。兵の動きや地位を決めるのはわしやさかいな。』
『ふん、変人にも程がある。』
雅之は不快そうに吐いた。
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