SS男子の落とし方
「何で?」


「水分取らねぇと倒れるぞ?」


え?

一応、心配してくれてる?

優しい所もあ...いや、違う。

この人のせいで暑い中、30分も待たされたんだ。


「ほら、荷物持ってやるからさっさと飲め。
んで、ゴミ箱に捨てといて。」


咲也君にバックを奪われて、呆然とする私。


「どうした芽依?
間接キスでも意識してんのか?」


「んな訳ないでしょ!?」


ペットボトルの水を一気に飲み干すと、ゴミ箱に勢い良く投げ捨てた。


「...ナイスシュート。」

咲也君が目を細める。
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