彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。
うーん、何がいいんだ?
出来るだけ、身につけやすいものがいいな。
とーさんみたいに、ずっと身につけててもらいたい。
だったらネックレスとかなのかな?やっぱり。
でも、なーんかマネしたみたいで嫌だなぁ…。
使いやすいもの…。
うーん…。
『…あっ』
あたしはその時、あるものを見つけた。
亜優、確か―――――――――――
うん、これ、結構いけるかな!
同じのあるかな?
紗恋ちゃんの真似みたいになっちゃうけど、やっぱりペアって嬉しいから…。
あ、ない。
うーん、じゃぁ、…そうだ。
亜優のプレゼントは決まり。
さぁっ、レジにもっていかないと。
そう思った瞬間だった。
目に、あるものが入った。
それは…小さな天使の羽がモチーフのネックレス。
あたしはそれに、目を奪われてしまった。
そして浮かんだ顔は…
あたしでもなく、亜優でもない。
それは、たった一人の女の子の顔。
『………アユミ…ちゃん…』
アユミちゃんに、似合う。
瞬間的にそう思ってしまったら、もう手を伸ばさずにはいられなくなってしまった。
いつもまにか手に取っていて、いつのまにかレジにもっていっていた。
『これとコレ、別にしてそれでもってプレゼント用にしてください。』
そう口が勝手に言っていた。
「赤と青、ありますけど。どうしますかー?」
店員さんが言っているのは、ラッピングの袋の色だ。
『これは…青で。そんで…このネックレスは、赤でお願いします』
「かしこまりましたー。」
そこまで言って気付いて、周りをキョロキョロ見回してみた。
亜優の姿はなくて、ほっとした。
…どうして?
亜優のプレゼントを買っているのを、亜優に見られたらそりゃ困る。
でも、今あたしがホッとした理由は…。
アユミちゃんへのプレゼント、見られたくないからでしょ?
…おかしい。
絶対、絶対おかしい。
浮気してる彼氏って、こんな気分なのかなぁ?
ははっと笑ってみたけど、それだけじゃ罪悪感が消えなかった。
罪悪感……………?
「友紀!」
2つのプレゼントを二つ買って鞄にしまった時…
亜優に声をかけられた。
「行こっか。そろそろ12時だよ」
『え、ホント?急がなきゃね』
「だな。」
ニコっと笑った亜優の顔が、痛くて。
こんなの絶対…おかしいよ…。
頭がぐるぐると…ゴールのない迷路に迷い込んだようだった。