彼氏と彼女の抱く絶対的な秘密。

映画が終わる。

周りが明るくなる。


「面白かったねー!」

「うん、やっぱり【fee・lee】の作品っていいね!」

そんなことを言いながら、周りのお客さん達は次々と席を立って行った。

あたしは思わず、亜優の腕を握っていた手をぎゅぅっ…と力を入れていた。

亜優はポンポンと優しく頭をなでる。



「…面白かったね」

『うん…ほんと…』

ポロポロポロポロポロポロポロ…

とめどない涙が、目から溢れて止まらなかった。

亜優も目元の涙を袖で拭っていた。

そしてあたしの涙も優しく拭ってくれる。


「行こう、友紀」

『うん…行く…』

ポップコーンのゴミやチュロスの袋をもって先を行く亜優の服の裾をギュ、と握って…

あたし達はシアターから出た。



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