なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
『そういえば明日は井上さんがあんたのレッスン予約してったから、よろしく』
メールは店長からで、あかりちゃんが明日の私のレッスンに入っているという業務連絡。
珍しいことだ。あの体験レッスンの日以来だ。
私のことを避けているのか、今までに私のクラスには入ったことがなかった。
しかし、明日のレッスンは私の日にいれてきたってことは、なんかあったに違いないと考えた。
「...店長からでした」
「そうか。まあ、あの、でしゃばった言い方かもしれないけど、男からの意見としてはね、メールのひとつも送っといたほうがいいってこと」
「...そうなんですか? でもなんかウザがられて嫌われたらいやだからできそうもないですよ」
「そんなことで嫌いになるやつなんかいないよ。もしいたとしたら、逆にそんなのはろくでもない奴だから、さっさと別れちゃいなってことかな」
「...そう...なんですね」
「そんなもんだよ」
「...」
「甘えればいいんじゃない? 少しくらいわがままな方がいいよ」
「それができないから苦労するんです」
「そうだな」
簡単にでいいよね。仕事終わりました。とか、今から帰りますけど食事どうします? とか、いつもと同じでメールすればいいよね。
「メールしてみます」
他のお客さんにオーダーを頼まれて、一人になったところでメール画面を開いた。