なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

 家についてシャワーを済ませてすっきりしたところでソファーに座り、テーブルに置いたままのバッグを睨む。

 電話はバッグの中に入れっぱなしで、バーを出てから今まで開けてない。そして、電話もメールも一切確認していない。見るのが怖かったら、家について用事を済ませてから見ようと決めた。


 連絡来ていますように。


 願いを込めてバッグに手を入れた。


 画面にはなんの連絡も無し。メール、電話、なんにも来てない。願いは虚しいものに終わって、胃がぐっと重くなった。

 1時間半くらい時間が経ってるのに連絡は無くて、普段からそんなにすぐに返すって人じゃないけど、今日は野々宮さんと二人でいたわけで、考えたくない不安ばかりが頭に入ってくる。


 更に1時間待っても返信は無くて、気がつけばもう明日になろうとしてて、

 嫌な予感は的中してしまったように思える。

 きっと野々宮さんと二人であのホテルにいて、電話に出られない状態にあるってことなんだ。

 電話に出られない状態ってどういうこと?

 考えられれることは1つしか思い付かないよ。そんなこと考えたくないんだけど。

 だから信じたい。

 そんなことするような人じゃないって、信じたいし、信じさせてほしい。


 もう一回メールをしようか迷った。電話をかけてみようかって、迷った。

 迷ったけど、結局何もできない弱い自分がいて、出てくるものといえばため息しかなかった。
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