なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「あんたに聞けばなんか分かるかなって思ったんだけどだめか」
「私...」
聞いてみます!
何があったんだか聞いてくる! と言うやいなや私はバッグをひっつかんでスタジオを飛び出していた。
後ろで店長が何か叫んでたけど、でも今日の私の仕事はもう終わってる。
片付けをしないまま飛び出したことはごめんなさいっ!
あとで必ず穴埋めしますからっ!
大好きな職場がなくなるかもしれないなんて信じらんない。
家までダッシュした。
ヨガウェアーとスニーカーでマラソンランナーのようなフォームで突っ走った。
今帰れば、家にいるような気がしたから。
家にいるってそう感じたから。
ちゃんと会って今どんな状況になっているのかちゃんと聞きたい。
萩原さんの正体が(店長からだけど)バレた以上、萩原さんが言ってた通り彼もまた関係者で、私は現場で働いてる従業員。
会社がなくなったら路頭に迷うのは私たちスタッフなんだ。
だったら一番身近で接している彼女である私がちゃんと聞かないといけないような気がした。
このまま上だけで話がまとめられて、下っぱの私たちは上の決定に従うだけだなんて、そんなの有り得ない。
理由も分からないような上の都合で、私たちが作り上げてきた物を一瞬にして壊されるなんて、絶対イヤ!
高いお金払って会員になってくれたお客様にだって申し訳ないし、信頼を失ったら2度と取り戻すことはできないんだ。