なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
そんな話を聞いてしまったら家には入れないよ。だからそっと家をあとにして向かった場所は、
真の家。
目の前には複雑な表情をした真と、同じように複雑な表情をしたあかりちゃんがいて、
「秋川さん、それで本当にいいんですか?」
「...はい。もう決めましたから」
「戦ったほうがいいんじゃないですか? 筋の通らないことやってんのは向こうだし」
「...負けちゃうもん」
だからお前はイライラするんだよ。と真に罵られても、絶妙なタイミングであかりちゃんが制して、
そんな二人は息が合っていて、すっと視線を下に落とした。
『飯行かない?』メールは萩原さんからのもので、なーんにもなかったふうに、全然普通にご飯の誘いが来た。
『もちろん行きます』って普通に返して、
「じゃ、そういうことだからよろしく。あかりちゃん、ごめんね」
「...考え直したほうがいいですよ」
力なく笑って、ありがとうって頷いた。
強いなぁ。強くなったんだろうな。最初に会った頃と全然違うもん?
私一人だけ取り残されてるような気がするよ。