なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

「ということは、お嬢ちゃんはその男のことがまだ好きなのかな?」

「好きなんてもんじゃないです。大好きです。だから、自分から...あんなこと言ったけどでも...」

「...ん? でも?」

「いまだにね、信じてるんです」

「へー...その、なんだ、変な声聞いちゃったけど、まだ信じてるの?」

「一緒にホテル入ってって、次の日に謝りの連絡が、きて...悲しかったけどでも...なんにもないって言われて信じて、で......あの、電話のギシギシ事件があったけど......いまだに信じてます」

 はぁ、ダメな女ですね、私。

 もう自分の手から幸せはこぼれ落ちてるのに、まだ『野々宮さんとは何もないもん』て、信じてる自分がいて、客観的にみてそれってどうしようもないおバカなことだなって思うけどでも.........

「...なんで好きなんだろう」

 マスター、早く次持ってきて! と、お酒の催促をして、隣のおじさまに、

「何で、男はいつもいつも.........」

 って噛みついて、自分のことは棚上げで男の悪口を言って、それを肯定してくれて慰められて、調子にのってもっと話して......



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