なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「そのどうしようもない彼氏のこと、誰かに相談した?」
「はい」
嫌がらせをされていたと思っていた元カレとその今カノに (最後の最後にだけど、話しました。真とよりを戻すと言ったほうが真実味があると思ったし、嫌だったけどそのほうがいいような気がしたから。ほかのだれかじゃ説得力ないと思ったし)と言ったら、おじさまは目を真ん丸くしてびっくりしてた。
君は正気? と言ってきたその顔も、なんだかどこかで見た気がしてムッときた。
まあ、でも、元カレとその今カノに相談すること自体がおかしな話だよね。それは行動をおこしてからはっきりと分かった。あかりちゃんが言ってた言葉もやっと理解したけど、遅い。
私はいつも気づくのが遅い。
「頼りなさい」
「誰を?」
「仕方ない。僕を」
「......結構です」
ここに新手なぺてん師がいます。失恋の痛みにつけこんでどうこうしようとか思っちゃってるおかしなおじさんが目の前にいます。
私、そんな簡単な女じゃないと思っているんですけど。
私ってそんなに...そんな女なんでしょうか? それとも隙がありすぎるの?
「ですから助けてあげましょうか」
「けっこうです」
「ははは、やはりおもしろいですね」
きっぱり断った。
見ず知らずのおじさんに助けてもらうようなそんな女じゃない!
じ、自分でなんとか立ち直ってみせる。
離れたら大丈夫。見なければ忘れられるから。
自分で蒔いた種は自分で刈り取ります。