なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

「萩原夏菜になる?」

「はい」

 ん?

 え? 

 今なんて?

「うそ。ちょっとそれって、え? 本気? この状況で?」

「前から言ってるけど、俺はいつでも本気。本気じゃないのはお前だけ」

「そんなっ。私だってそれなりに」

「それなりにじゃダメ。もう何も考えずに『うん』て言いなよ」

「状況は関係ないでしょ。タイミングの問題」

「こんなタイミングで?」

「人と比べても仕方ない。俺たちは今がそのタイミング」

 逆プロポーズからの、本気のプロポーズ...

 テーブルの上に両手べたってついて、肩に力が入っていて瞬きするの忘れるくらいびっくりしてる。

 目の前の萩原さんは優しい笑みで...

「あ、ダメなのね。分かった。じや次探すわ」

 カタンと渇いた音を立てて席を立とうとしたから、全身を針で刺されたような感覚に陥った。

「まままま待って!」

「なんで?」

「ダメじゃないです! はい、喜んで」

「...居酒屋?」



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