なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】

「うん。なかなかいいかも」

 とびきり美人じゃないことは認める。

 でも、見れないほどではないと思う、たぶん。

 鏡の前でポーズをとってみたり、後ろ姿を確認してみたり、いろいろな角度から自分をチェックしたりした。


「お前さっきから何やってんの?」

「うわ! なんで? いつからそこにいたんですか?」

 振り返ったら萩原さんがソファーから上半身だけ起き上がらせてこっちを見てた。

 恥ずかしい! とっても恥ずかしいぞ!

「いるならいるって言ってくださいよ!」

「ソファーで寝っ転がってた。お前が帰ってきた時、『いるよ』って手ー振ったけど」

「手を振っただけじゃ分かりませんから!」

「最初誰かと思ったけどな、髪短いし、怒ってるんだか泣いてるんだかよく分からない顔してたから、どっちだって少し考えてたらいきなり...」

「......いきなり? なんですか?」


 まさかの全部???


 ゴクリと喉が上下した。



「いきなり脱ぎ始めるからびっくりしただろうが」

 やっぱり、やっぱり見られてたんだ。

 がっくしと肩を落とし自分の膝くらいを見つめた。

 ほんの数分までは輝いて見えたワンピも今じゃ廃れた布きれにしか見えなくなってる。


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