狡猾な王子様
「ふうちゃん、着替えるよね?」
「あ、うん。皆、ありがとう」
「いいからさっさと行け」
南ちゃんの質問に笑顔を見せた私に、秋ちゃんが親指を立てて廊下の方を指した。
「ふうちゃん、着替えておいでよ」
「うん、すぐに支度してくるね」
そう言い残して自室に行き、タンスを開けた。
寒さのお陰で汗はかいていないし、今日はそこまで汚れてもいないから、すぐに準備は済むだろう。
ただ、タンスの中にはトレーナーやデニムといったシンプルな服しか並んでいなくて、ベージュ系のニットのセットアップに身を包んでいた南ちゃんの可愛らしい姿が脳裏に浮かんだ。
「うーん……」
こんなことなら千佳子ちゃんと弥生ちゃんと初売りに行った時、彼女達のアドバイスを聞き入れておけばよかった。
ふたりに『ふうちゃんもなにか買えばいいのに』と言われたけど、まだぽっちゃりしている自分に自信が持てない私はなにを着ても似合わないような気がして、結局は試着だけで終わってしまったのだ。
「あ、うん。皆、ありがとう」
「いいからさっさと行け」
南ちゃんの質問に笑顔を見せた私に、秋ちゃんが親指を立てて廊下の方を指した。
「ふうちゃん、着替えておいでよ」
「うん、すぐに支度してくるね」
そう言い残して自室に行き、タンスを開けた。
寒さのお陰で汗はかいていないし、今日はそこまで汚れてもいないから、すぐに準備は済むだろう。
ただ、タンスの中にはトレーナーやデニムといったシンプルな服しか並んでいなくて、ベージュ系のニットのセットアップに身を包んでいた南ちゃんの可愛らしい姿が脳裏に浮かんだ。
「うーん……」
こんなことなら千佳子ちゃんと弥生ちゃんと初売りに行った時、彼女達のアドバイスを聞き入れておけばよかった。
ふたりに『ふうちゃんもなにか買えばいいのに』と言われたけど、まだぽっちゃりしている自分に自信が持てない私はなにを着ても似合わないような気がして、結局は試着だけで終わってしまったのだ。