狡猾な王子様
タンスの引き出しを開けたまま悩んでいると、ドアがノックされた。
「はい」
「ふうちゃん、支度できた?入ってもいい?」
「あ、うん」
南ちゃんに返事をした直後にドアが開いて、彼女が顔を覗かせた。
「ごめん、まだ着替えも終わってなくて……」
「どうしたの?」
「服が決まらなくて……って言うほど持ってないんだけど」
アハハッと自嘲気味に笑った私に、南ちゃんがニッコリと微笑んだ。
「じゃあ、今日は私がコーデしてあげる!ついでにメイクもね!」
「えっ!?」
「一度やってみたかったんだよね。私、弟しかいないから姉妹に憧れてるし」
南ちゃんが姉妹に憧れているというのは、彼女から聞いたことがある。
お兄ちゃんしかいない私も、春ちゃんとなっちゃんが結婚するまではよく姉妹が欲しいと思っていたから、その話を聞いた時は共感したけど……。
「そんな……。悪いよ」
コーディネートどころかメイクまでしてくれると言われて、戸惑ってしまった。
「はい」
「ふうちゃん、支度できた?入ってもいい?」
「あ、うん」
南ちゃんに返事をした直後にドアが開いて、彼女が顔を覗かせた。
「ごめん、まだ着替えも終わってなくて……」
「どうしたの?」
「服が決まらなくて……って言うほど持ってないんだけど」
アハハッと自嘲気味に笑った私に、南ちゃんがニッコリと微笑んだ。
「じゃあ、今日は私がコーデしてあげる!ついでにメイクもね!」
「えっ!?」
「一度やってみたかったんだよね。私、弟しかいないから姉妹に憧れてるし」
南ちゃんが姉妹に憧れているというのは、彼女から聞いたことがある。
お兄ちゃんしかいない私も、春ちゃんとなっちゃんが結婚するまではよく姉妹が欲しいと思っていたから、その話を聞いた時は共感したけど……。
「そんな……。悪いよ」
コーディネートどころかメイクまでしてくれると言われて、戸惑ってしまった。