狡猾な王子様
鏡に映る自分自身を真っ直ぐ見つめ、鏡越しに南ちゃんの視線を感じながら口角を上げる。
「うん、その顔!」
嬉しそうな彼女に頷いたけど、この姿勢が意外と疲れることに気づいた。
慣れない姿勢だと感じるということは、今まで背筋を伸ばしていなかったということ。
自分に自信が持てない私は、自然と心も体も俯いていたのだろう。
自信を持つことも、“私なんか”という気持ちを綺麗に消し去ることも、きっと今すぐにはできない。
それでも、少しずつでも前を向かないと、ダイエットを始めた時に抱いた決意が無駄になってしまう。
痩せるだけなら、たぶん変われない。
だけど、私はちゃんと変わりたい。
こんな私にも、なにか磨けるものがあるだろうか。
佐武さんのように綺麗になれなくても、南ちゃんのように可愛くなれなくても、ひとつだけでいいから光るものを見つけたい。
それが例え小さくて目立たない光だったとしても、せめて自分自身に胸を張れるように変わっていきたいと思った──。
「うん、その顔!」
嬉しそうな彼女に頷いたけど、この姿勢が意外と疲れることに気づいた。
慣れない姿勢だと感じるということは、今まで背筋を伸ばしていなかったということ。
自分に自信が持てない私は、自然と心も体も俯いていたのだろう。
自信を持つことも、“私なんか”という気持ちを綺麗に消し去ることも、きっと今すぐにはできない。
それでも、少しずつでも前を向かないと、ダイエットを始めた時に抱いた決意が無駄になってしまう。
痩せるだけなら、たぶん変われない。
だけど、私はちゃんと変わりたい。
こんな私にも、なにか磨けるものがあるだろうか。
佐武さんのように綺麗になれなくても、南ちゃんのように可愛くなれなくても、ひとつだけでいいから光るものを見つけたい。
それが例え小さくて目立たない光だったとしても、せめて自分自身に胸を張れるように変わっていきたいと思った──。