狡猾な王子様
「冬実ちゃん、これ今日の品物だよね?」
「あ、はい」
いつの間にか厨房から出てきていた英二さんとお金と領収書を交換すると、彼は段ボール箱を持って中に戻った。
「相変わらずいいツヤだね」なんて独り言のように零しながら中身を確認する英二さんの横顔は、もういつもの彼と変わらなかった。
ドキドキしてまともに見ることができなかったのに、英二さんの無防備な姿をもう少しだけ見ていたかったような気になって、残念な気持ちが込み上げてきたけど……。
「はい、どうぞ」
私の気持ちなんて知るはずのない彼は、ニコニコと笑いながら淹れたての紅茶を目の前に置いてくれた。
「ありがとうございます」
「今日は、シナモン入りのミルクティーにしてみたんだ」
「いい香りですね。じゃあ、いただきます」
「うん、どうぞ」
ティーカップから漂う湯気とシナモンの香りを感じながらひと口飲むと、ミルクティーのまろやかさとアクセントになっているシナモンの風味が口腔いっぱいに広がった。
「あ、はい」
いつの間にか厨房から出てきていた英二さんとお金と領収書を交換すると、彼は段ボール箱を持って中に戻った。
「相変わらずいいツヤだね」なんて独り言のように零しながら中身を確認する英二さんの横顔は、もういつもの彼と変わらなかった。
ドキドキしてまともに見ることができなかったのに、英二さんの無防備な姿をもう少しだけ見ていたかったような気になって、残念な気持ちが込み上げてきたけど……。
「はい、どうぞ」
私の気持ちなんて知るはずのない彼は、ニコニコと笑いながら淹れたての紅茶を目の前に置いてくれた。
「ありがとうございます」
「今日は、シナモン入りのミルクティーにしてみたんだ」
「いい香りですね。じゃあ、いただきます」
「うん、どうぞ」
ティーカップから漂う湯気とシナモンの香りを感じながらひと口飲むと、ミルクティーのまろやかさとアクセントになっているシナモンの風味が口腔いっぱいに広がった。