ゴッドネス・ティア
「香月!シャラン!リュンマ!
来てくれたんだね!」


「当たり前だ!あんな獣のような叫び声を聞いたらなにか気になるだろう。
…………て、何涙ぐんでるんだ?」



知らず知らずのうちに涙ぐんでいたアランは、瞳いっぱいに涙を溜め、潤む目を香月へ向けていた。

今にも零れ落ちそうだ。



「来てくれて嬉しいよ。
僕一人でこの状態をどうしようかと悩んでたところなんだ」


「この状態…?」



この状態と言われるアランの指差した先を見た。

そこは戦場だった。



「なんですかそのデカパイ!!馬鹿にしてるんですか?!」


「ああこれ?ごめーん生れつき!
馬鹿にはしてないよ、嫌味だよ」


「馬鹿にしてるんじゃないですか!
しかもなんですかそのボンキュッボーンッは!」


「あ、ごめーん、これも生れつき!
ちなみに上から〜…」


「言わなくていいです!
しかもその長い足!自慢してるんですかー?!」


「うん、自慢」


「むっっきーーー!!」



なんか二人が言い合ってた。

いや、ほとんどヒサノが一方的に。

なんなんだこれは。



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