シンデレラのSweetなお時間
「大丈夫か?」
「え!?な、何がですか!?」
「撮影中、少し沈んでいるように見えた」
「……」
気付かれて、いた。
…よく、見てるなぁ。航さんも気付かなかったし、顔には出てないと思ってたんだけど。
「…な、何でもないです。大丈夫です」
「そうか?ならいいが…」
「すみません、ありがとうございます」
でもわざわざ玲二さんに話すようなことでもない、から。誤魔化す私に彼は歩き続ける。
「……」
弱音を吐き出しそうになる心を立て直すように、前を向く。その時、視界に入るひとつの姿。