シンデレラのSweetなお時間



「いつも通りだとは思うんですけど…」

「それじゃダメってことだよ」

「?」

「…?航、どういう意味だ?」



それまで黙って聞いていた玲二さんとハルミさんも、航さんの言葉に問うように近づく。



「毎回玲二が渡してくる企画書あるだろ。毎回のコンセプトとかテーマが書いてあるやつ」

「企画書?」

「あぁ、ハルミや航には毎回その下着に関してどんなコンセプトを持ったデザインか、それ故にどんなメイクに仕上げてほしいか、どんな風に撮ってほしいかを書類にまとめて渡している」

「確か今回のテーマは『誘う、赤』だったわよね。だから私もいつもよりグラマラスなメイクにしてみたんだけど」

「そ。そのテーマは何となくわかるし、ハルミのメイクもいい。けど唯一、こいつの顔見てもどうも誘ってる顔には見えないことが気に食わない」

「…??」

「つまり、もうちょい誘うような色気がほしいってこと」

「色気…」





確かに、私は最初に玲二さんに言われた通りのままいつもただ撮られているだけ。

表情とか作ったことは無かったし、意識もしてなかった…。



慣れてきていたこともあり何と無く着ていたけれど、今回の衣装である下着はは赤いサテン生地に黒いレース。ショーツに至ってはTバック…と、いつもよりセクシーなデザインであることに気付く



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