シンデレラのSweetなお時間
しっかりと掴む、その大きな手。
骨ばった硬い手が指先まで包み込み、じんわりとほのかな体温を伝える。
「…冷たいな、手」
「…れ、玲二さんの手の方が温かいなんて珍しいですね」
「そうか?」
「いつも、背中ポンッてする時は冷たいですもん」
「…それだけ今、お前の体が冷えているということだろう」
「……」
冷たさを奪うように、握られる手。
(…初めて、かもしれない)
彼の体温をこうして直に感じること。
服越しに抱き締められた時とはまた違う、直接伝う肌が気持ちをまた大きく動かす。
好き
彼が、好き
愛おしい
もっと触れたい、離したくない
もっと もっと もっと、
全てに、触れてー…
「……」
「…、」
無言のまま見つめ合い、ほんの少し近付く顔の距離。