シンデレラのSweetなお時間



「安藤…珍しいな、残業か?」

「はい。主任も残ってらっしゃったんですか?」

「あぁ。会議が長引いたうえにその処理でな」



そう言いながら彼は席から鞄を取り出し、帰り支度を始める。



「安藤、もうあがるか?」

「?はい、あがりますけど…」

「そうか。なら支度してこい。駅まで送る」

「えっ!でも…」

「どうせ駅まで行かなければ俺も帰れない」

「…は、はい」



落ち着いた瞳で言う澤村主任に、私は一度戸惑いながらも急ぎ足でロッカーへと向かう。



(送るって…)



駅までだけど、一緒に帰るってことで

ちょっと緊張してしまうけど、嬉しい




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