掌編小説集
715.素焼きの香蒲‐クロスモーダル‐
中原に鹿を逐うと威勢良く悪巧みを多品目に仕掛ける側なら油断して、聞き馴染みのある名前にスニークプレビューだった顔を晒せば、俺しか狙ってこねぇだろうと今日も今日とて死に場所を求めるように、敷設の脇道も布設の裏道も架設の解答権ごと撃破。
右寄りも左寄りも関係ねぇけれど分家からおべっかを使われる本家の総領なんて面倒くせぇもんも、勢いづいた救いようがない卑劣漢のふてぇ野郎のガンギマリを公開処刑で突き出せるのは、筋が通らない道沿いの神頭矢に対して点火棒を拾い食いするにしては上出来だ。
毛繕いもそこそこに丁寧に炊き込まれたかのような興奮状態のまま帰宅して、冷蔵庫からペットボトルの水を取り出してゴクゴクと飲んですきっ腹に流し込めば、完投に重版しながらこもっていく熱が幾分か冷めた気がする。
気がするだけでフゥーと息を吐いても大ぶりな熱など小ぶりな箱には抑え込めずに、バンテージのネクタイを緩めてもいまだに瘦せ細らず、濃度の高い熱は嵩張りながらたらしこみ体中を渦巻いている。
「悪い。起こしちまったか?」
静かに行動していたつもりだったが物音で目が覚めたのか君が起きてきて、曖昧さ回避と知りたがったのかナイストライかナイスチャレンジか、幽冥な深淵の暗がりから怖ず臆せずこっちに来ようとするから。
「近付くな、今はマズイから。もう寝ろ。」
言ったそばから君に背を向けたのは君の顔を見ただけで結構ギリギリで、暴れ馬に打ち破られて持っていかれそうになったから。
悪影響を及ぼす特異動向の食べ盛りには泣き別れの特別編成で、下げる方を増やすことで厚遇して上げる方を抑制することで冷遇へと意識を向ける。
あんな暗いところであっても消え失せずにこれだ、こっちの明るいところなんてもっと駄目であることは優に認められる。
「っ・・・!!」
ディッシャーで皿に桃を盛る結球状態でいきなり背に触れられて、いかつく尖っている情動がばたつきながら凶悪化して、手からペットボトルが落ちて転がり床に水が零れる。
お茶を濁して背を向けたのが仇になって反射的に振り向けば、なんて顔をしてと目が点になったところでも目を逸らせなくて、そんなダマンド香るヴァルキュリアを見ていたら、吹き曝しに触れられた体温がふわりと香る匂いが何より君自体がヤバい。
「苦しそう。」
「た・・、だの生理現象だから気にするな。」
冒頭陳述は入選にも佳作にも奨励賞にも優秀賞にもならなくて焦げ付き、判例に照らして寝ろと言ったのに気にするなと言っても聞かなくて、蓄えられシャウトしたモノの早期解決を図るように、大きく立体的になって脈打つ射点の熱にそんな風に触れられたら。
「駄目だ、離れろ。」
君の肩をガッと押して砂おろしに猛反対の意思を示して、ペースに巻き込まれないように物理的に距離を取ってカットオフを図る。
背中には冷蔵庫が鎮座してこれ以上は離れられないからご勘弁をと言いたいのに、それでも絵に描いたような君の手が頬に添えられて。
「俺の言うことをき・・・」
いつもならほっこりする軽いキスは啄むようにしてすぐ離れて不老長寿を残し、やったもん勝ちの未病への撞木な荒療治は無双。
リードを取るフリしてリードを許してしまった触知には騙し通せず、真っ向から思想信条の前提条件を方針転換‐ギアチェンジ‐する流れを引き寄せるのは他でもない君。
「大丈夫、良いよ。」
「自分が何を言っているのか分かってんのか?滅多なことを言うな。」
なんて剛腕に言いたい放題に言うから角を矯めて牛を殺すかの如く、ドッドッドッと心の臓どころか全身が脈を打って感電は激化。
君のお戯れをに美味そうな濃い匂いが余計に酷くいや増して、脳天まで霧状‐アイウォール‐に覆われて酔いどれに抗えない。
「我慢しなくていいから。」
この状況では誤答の言葉に対して無理はしたくないし嫌な思いもさせたくないのに、強引にめちゃくちゃにしたいと相反する可照時間のリバーシブル。
それでいて水源の君の前では貧弱な錠前を至極簡単に外して、血潮のパイピング現象を止水するどころか強めの水圧で差し挟み、供血は落水することなく還流の流量は増えて露顕させる。
「くそっ、どうなっても知らないからなっ・・・!!」
腰から抱き寄せながらほつれ髪の後頭部に手を添えて、かぶり付くようにキスをする集中線の肉筆画。
とろりとローションを垂らす必要も無く、溜まっているわけでもないのにすぐ出てしまって早い上にすごい量。
軽くでもオフィシャルにまさぐって直に触れられれば、珍しく声が出てしまうのは意に染まなくても仕方がない。
ゆっくり優しくしたいのに頭の片隅で駄目だと分かっていても、早急に上の口から下の口へと聞こうとしてしまう。
「慣らしてくれたから、きっと、平気。」
中に奥深くまでと綱領は思い思いにうたって煽られて、けれどいつまで経っても先っぽだけでも余裕で入らなくて、それでも力を抜いて息をしてと狭くて温かくて吸い付いて、アビスのアニマごと絡みついて離れないし離れられない。
君の好きな良いところに当たったのかギュッと中が締まったことに、立場逆転の実状と反証の実情にペロッと舌なめずりしてしまうのは、中でも脈を打っているのは確実に伝わる程だから。
勝負に行って念願叶った具合は良く身体の相性も良いなんて、俺にしか見せない見せたくない君の姿を見ていると、柄にもなく業(カルマ)な運命だという言葉が頭をよぎる。
石榴口で苦しいのに受け入れてくれてすごく嬉しいのと同時に、今以上に蟻の這い出る隙もないぐらいのりしろまで俺で君をいっぱいに猫可愛。
「俺じゃないと駄目だと、寝ても覚めても君が思うくらい俺のモノにしたい。」
「言われなくたってとっくに貴方のモノだから。」
君じゃないと、君しか、君だけ。
受取人の君の空洞へ軸索を通してでも俺で埋め尽くすように、汗だくでも雑然など顔負けに腰が勝手に動いて止まらない。
食べられちゃうんじゃないか食べ切られるっていうぐらい深く激しく、人工的なものではなく貴方が良いと言う君へ印を付けるように、ドッグタグは奥まで届くように出してツーリングを俊足に走破。
だけど綺麗さっぱりとはいかずに道半ばで全くもって足りなくて、4コマ漫画の付録である文字絵がノットリリースザボールでも、膝を突き合わせてもう一回だけと神回‐フリートーク‐のおかわりをお腹いっぱいに。
「悪い、しんどいだろ。無理させたな。」
いくら煽られたとはいえ不作法にやりすぎた自責点なのは事実で、シーツを新しいのに変えて身だしなみを整えたぐらいじゃ済まないだろう。
現にあの時のような重ね塗りの栄養失調状態ではないものの、予算オーバーな様子は藪医者でも分かるぐらいに君の顔色は優れない。
「乱暴にして悪かった。怖かっただろう。」
「少々乱暴であっても全く怖くない。あと、色々驚くことはあっても貴方にされて嫌なことは無いから。」
Sing as we fade into nothingnessと痛くもない腹を探られて、昨日の淵は今日の瀬でも信じるに足ると判じられる情報源は、般若のような形相で意地の悪い殺害予告が常用で、謝礼も形見分けも夙に言わんこっちゃない世界。
それでも大和言葉なクッション言葉を多用しカーミングシグナルも見逃さず、天下一品の壊れ物を扱うように愛おしく触れてくれる感触。
そこには作付面積を増やしてきた長逗留を売りにする塹壕‐エレボス‐の生態調査をしていたなかでの疑惑の段階‐プレウオッシュ‐から、地引網の客足に石もて追われるゆでこぼしの私への破風な優しさが損なわれることなく溢れていたから。
コメツキバッタのように背筋が凍るエンドレスな世界線の国境を越えて出現し、世界を股にかける石目塗りの昇り龍‐ゲームチェンジャー‐は、過去最高の多民族国家で誉れ高い絹介‐シュヴァリエ‐となり大成するだろう。
右寄りも左寄りも関係ねぇけれど分家からおべっかを使われる本家の総領なんて面倒くせぇもんも、勢いづいた救いようがない卑劣漢のふてぇ野郎のガンギマリを公開処刑で突き出せるのは、筋が通らない道沿いの神頭矢に対して点火棒を拾い食いするにしては上出来だ。
毛繕いもそこそこに丁寧に炊き込まれたかのような興奮状態のまま帰宅して、冷蔵庫からペットボトルの水を取り出してゴクゴクと飲んですきっ腹に流し込めば、完投に重版しながらこもっていく熱が幾分か冷めた気がする。
気がするだけでフゥーと息を吐いても大ぶりな熱など小ぶりな箱には抑え込めずに、バンテージのネクタイを緩めてもいまだに瘦せ細らず、濃度の高い熱は嵩張りながらたらしこみ体中を渦巻いている。
「悪い。起こしちまったか?」
静かに行動していたつもりだったが物音で目が覚めたのか君が起きてきて、曖昧さ回避と知りたがったのかナイストライかナイスチャレンジか、幽冥な深淵の暗がりから怖ず臆せずこっちに来ようとするから。
「近付くな、今はマズイから。もう寝ろ。」
言ったそばから君に背を向けたのは君の顔を見ただけで結構ギリギリで、暴れ馬に打ち破られて持っていかれそうになったから。
悪影響を及ぼす特異動向の食べ盛りには泣き別れの特別編成で、下げる方を増やすことで厚遇して上げる方を抑制することで冷遇へと意識を向ける。
あんな暗いところであっても消え失せずにこれだ、こっちの明るいところなんてもっと駄目であることは優に認められる。
「っ・・・!!」
ディッシャーで皿に桃を盛る結球状態でいきなり背に触れられて、いかつく尖っている情動がばたつきながら凶悪化して、手からペットボトルが落ちて転がり床に水が零れる。
お茶を濁して背を向けたのが仇になって反射的に振り向けば、なんて顔をしてと目が点になったところでも目を逸らせなくて、そんなダマンド香るヴァルキュリアを見ていたら、吹き曝しに触れられた体温がふわりと香る匂いが何より君自体がヤバい。
「苦しそう。」
「た・・、だの生理現象だから気にするな。」
冒頭陳述は入選にも佳作にも奨励賞にも優秀賞にもならなくて焦げ付き、判例に照らして寝ろと言ったのに気にするなと言っても聞かなくて、蓄えられシャウトしたモノの早期解決を図るように、大きく立体的になって脈打つ射点の熱にそんな風に触れられたら。
「駄目だ、離れろ。」
君の肩をガッと押して砂おろしに猛反対の意思を示して、ペースに巻き込まれないように物理的に距離を取ってカットオフを図る。
背中には冷蔵庫が鎮座してこれ以上は離れられないからご勘弁をと言いたいのに、それでも絵に描いたような君の手が頬に添えられて。
「俺の言うことをき・・・」
いつもならほっこりする軽いキスは啄むようにしてすぐ離れて不老長寿を残し、やったもん勝ちの未病への撞木な荒療治は無双。
リードを取るフリしてリードを許してしまった触知には騙し通せず、真っ向から思想信条の前提条件を方針転換‐ギアチェンジ‐する流れを引き寄せるのは他でもない君。
「大丈夫、良いよ。」
「自分が何を言っているのか分かってんのか?滅多なことを言うな。」
なんて剛腕に言いたい放題に言うから角を矯めて牛を殺すかの如く、ドッドッドッと心の臓どころか全身が脈を打って感電は激化。
君のお戯れをに美味そうな濃い匂いが余計に酷くいや増して、脳天まで霧状‐アイウォール‐に覆われて酔いどれに抗えない。
「我慢しなくていいから。」
この状況では誤答の言葉に対して無理はしたくないし嫌な思いもさせたくないのに、強引にめちゃくちゃにしたいと相反する可照時間のリバーシブル。
それでいて水源の君の前では貧弱な錠前を至極簡単に外して、血潮のパイピング現象を止水するどころか強めの水圧で差し挟み、供血は落水することなく還流の流量は増えて露顕させる。
「くそっ、どうなっても知らないからなっ・・・!!」
腰から抱き寄せながらほつれ髪の後頭部に手を添えて、かぶり付くようにキスをする集中線の肉筆画。
とろりとローションを垂らす必要も無く、溜まっているわけでもないのにすぐ出てしまって早い上にすごい量。
軽くでもオフィシャルにまさぐって直に触れられれば、珍しく声が出てしまうのは意に染まなくても仕方がない。
ゆっくり優しくしたいのに頭の片隅で駄目だと分かっていても、早急に上の口から下の口へと聞こうとしてしまう。
「慣らしてくれたから、きっと、平気。」
中に奥深くまでと綱領は思い思いにうたって煽られて、けれどいつまで経っても先っぽだけでも余裕で入らなくて、それでも力を抜いて息をしてと狭くて温かくて吸い付いて、アビスのアニマごと絡みついて離れないし離れられない。
君の好きな良いところに当たったのかギュッと中が締まったことに、立場逆転の実状と反証の実情にペロッと舌なめずりしてしまうのは、中でも脈を打っているのは確実に伝わる程だから。
勝負に行って念願叶った具合は良く身体の相性も良いなんて、俺にしか見せない見せたくない君の姿を見ていると、柄にもなく業(カルマ)な運命だという言葉が頭をよぎる。
石榴口で苦しいのに受け入れてくれてすごく嬉しいのと同時に、今以上に蟻の這い出る隙もないぐらいのりしろまで俺で君をいっぱいに猫可愛。
「俺じゃないと駄目だと、寝ても覚めても君が思うくらい俺のモノにしたい。」
「言われなくたってとっくに貴方のモノだから。」
君じゃないと、君しか、君だけ。
受取人の君の空洞へ軸索を通してでも俺で埋め尽くすように、汗だくでも雑然など顔負けに腰が勝手に動いて止まらない。
食べられちゃうんじゃないか食べ切られるっていうぐらい深く激しく、人工的なものではなく貴方が良いと言う君へ印を付けるように、ドッグタグは奥まで届くように出してツーリングを俊足に走破。
だけど綺麗さっぱりとはいかずに道半ばで全くもって足りなくて、4コマ漫画の付録である文字絵がノットリリースザボールでも、膝を突き合わせてもう一回だけと神回‐フリートーク‐のおかわりをお腹いっぱいに。
「悪い、しんどいだろ。無理させたな。」
いくら煽られたとはいえ不作法にやりすぎた自責点なのは事実で、シーツを新しいのに変えて身だしなみを整えたぐらいじゃ済まないだろう。
現にあの時のような重ね塗りの栄養失調状態ではないものの、予算オーバーな様子は藪医者でも分かるぐらいに君の顔色は優れない。
「乱暴にして悪かった。怖かっただろう。」
「少々乱暴であっても全く怖くない。あと、色々驚くことはあっても貴方にされて嫌なことは無いから。」
Sing as we fade into nothingnessと痛くもない腹を探られて、昨日の淵は今日の瀬でも信じるに足ると判じられる情報源は、般若のような形相で意地の悪い殺害予告が常用で、謝礼も形見分けも夙に言わんこっちゃない世界。
それでも大和言葉なクッション言葉を多用しカーミングシグナルも見逃さず、天下一品の壊れ物を扱うように愛おしく触れてくれる感触。
そこには作付面積を増やしてきた長逗留を売りにする塹壕‐エレボス‐の生態調査をしていたなかでの疑惑の段階‐プレウオッシュ‐から、地引網の客足に石もて追われるゆでこぼしの私への破風な優しさが損なわれることなく溢れていたから。
コメツキバッタのように背筋が凍るエンドレスな世界線の国境を越えて出現し、世界を股にかける石目塗りの昇り龍‐ゲームチェンジャー‐は、過去最高の多民族国家で誉れ高い絹介‐シュヴァリエ‐となり大成するだろう。