上司のヒミツと私のウソ
矢神との約束で、禁煙宣言から一か月めにあたる四月十三日に報告することになっている。
あと二十七日。
そのあまりにも非現実的な数字をまのあたりにすると、途方に暮れる。
「ここ、座ってもいいですか?」
安田と一緒に食堂でランチをとっていると、同じ宣伝企画の三好くんに声をかけられた。一緒にいるのは、先日コピー機の前でおろおろしていた販売企画の荒谷さんと、同じく販売企画の松本さん。
「いいですよ。どうぞ」
私が答えると、三人はそれぞれ手にしたトレイを六人がけのテーブルに置いて席に着く。見れば、トレイの中身は三人ともボリュームたっぷりのAランチだった。
私と安田は例のサラダランチである。
私がサラダランチを注文するのは、今週二度目。人事部にいたときは、女性社員の半数は手作り弁当を持参してきていたけれど、企画部ではほとんどいない。ま、今さら安田の前で理想の女を演じてもしょうがないし。
「この前はありがとうございました」
荒谷さんがちょこんと頭を下げる。
「コピー機の紙詰まり、なおしてもらって」
お礼をいわれるほどのことじゃないんだけど。私は苦笑しながら「いいえ」といった。
あと二十七日。
そのあまりにも非現実的な数字をまのあたりにすると、途方に暮れる。
「ここ、座ってもいいですか?」
安田と一緒に食堂でランチをとっていると、同じ宣伝企画の三好くんに声をかけられた。一緒にいるのは、先日コピー機の前でおろおろしていた販売企画の荒谷さんと、同じく販売企画の松本さん。
「いいですよ。どうぞ」
私が答えると、三人はそれぞれ手にしたトレイを六人がけのテーブルに置いて席に着く。見れば、トレイの中身は三人ともボリュームたっぷりのAランチだった。
私と安田は例のサラダランチである。
私がサラダランチを注文するのは、今週二度目。人事部にいたときは、女性社員の半数は手作り弁当を持参してきていたけれど、企画部ではほとんどいない。ま、今さら安田の前で理想の女を演じてもしょうがないし。
「この前はありがとうございました」
荒谷さんがちょこんと頭を下げる。
「コピー機の紙詰まり、なおしてもらって」
お礼をいわれるほどのことじゃないんだけど。私は苦笑しながら「いいえ」といった。