上司のヒミツと私のウソ
高校二年生のとき、付き合っているひとがいた。
ひとつ年上の、同じ学校の先輩だった。男の子から付き合ってほしいといわれたのははじてで、うれしくて、毎日どきどきして、今までの時間が色あせてしまうほど、楽しかった。彼とつくる小さな出来事の、ひとつひとつが輝いていた。
でも、そうおもっていたのは私だけだった。
別れようといわれたのは、半年くらいたってから。
なにを考えているのかわからない、というのが理由だった。
傷ついたし、落ちこんだけれど、心の奥底で「ああ、やっぱり」と冷たく感じる部分もあった。
あんたがなにを考えているのか全然わからない、と母にもよくいわれた。