上司のヒミツと私のウソ
薄暗い路地の両側にはシャッターを下ろした店が並び、街灯のたよりない明かりだけが頭上に瞬いている。
「やめとけ」
西森は抗議するように俺を振り返った。背中に手を添えていても、体の重心が大きく揺れている。
「もう飲むな。二次会にも出なくていい」
「なんでそんなこと課長が決めるんですか」
「下戸のくせにあんな強い酒を飲むからだ」
西森が目を細め、たっぷりと皮肉をこめた笑顔を向けた。
「自分だって、安田さんと楽しそうに飲んでたじゃないですか。私にも飲みたいときくらいあるんです」
だったら家で飲め、といいたくなった。
西森を連れて駅に向かおうとしたが、西森は今にもしゃがみこみそうで、このままひとりでは帰せない。
家まで送るといいかけたとき、西森が腕を押しのけ、俺から距離をとった。また、例の完璧な笑顔で閉め出そうとする。
「やめとけ」
西森は抗議するように俺を振り返った。背中に手を添えていても、体の重心が大きく揺れている。
「もう飲むな。二次会にも出なくていい」
「なんでそんなこと課長が決めるんですか」
「下戸のくせにあんな強い酒を飲むからだ」
西森が目を細め、たっぷりと皮肉をこめた笑顔を向けた。
「自分だって、安田さんと楽しそうに飲んでたじゃないですか。私にも飲みたいときくらいあるんです」
だったら家で飲め、といいたくなった。
西森を連れて駅に向かおうとしたが、西森は今にもしゃがみこみそうで、このままひとりでは帰せない。
家まで送るといいかけたとき、西森が腕を押しのけ、俺から距離をとった。また、例の完璧な笑顔で閉め出そうとする。