上司のヒミツと私のウソ
コピー機は私の席の斜め後ろにあるのだけれど、たびたび「またかよ」「どうなってんの、もうっ」などという苛立ちの声を聞いているうちに、こっちまでいらいらしてきた。
煙草を吸えなくてむしゃくしゃしているので、余計に苛つくのだ。
「やだ、また詰まっちゃった」
いよいよ我慢できなくなり、私は振り向いた。販売企画課の荒谷(あらたに)さんが、おろおろした顔をしてコピー機を見つめていた。
「ちょっと見せてください」
タッチパネルに表示されている紙詰まりの場所を確認し、私は給紙部と作像部に詰まっていた紙を取り除いた。それから給紙トレイにセットされている紙の束をさばいて静電気を取り、もとどおりにセットする。
コピー機はブーンと音をたてて正常に動き出した。
「ありがとうございます」
気圧されたように呆然と見ていた荒谷さんが、ようやくほっとした顔をしていった。色白の、素直そうな眼をした彼女は、二十代半ばくらいだろうか。
「あんまり頻繁に紙詰まりを起こすようなら、総務にいってリース会社に連絡してもらったほうがいいとおもいますけど」
「えっ、ああ、はい。えっと……総務の誰にいえば……リース会社って?」
私が総務に連絡することにした。
煙草を吸えなくてむしゃくしゃしているので、余計に苛つくのだ。
「やだ、また詰まっちゃった」
いよいよ我慢できなくなり、私は振り向いた。販売企画課の荒谷(あらたに)さんが、おろおろした顔をしてコピー機を見つめていた。
「ちょっと見せてください」
タッチパネルに表示されている紙詰まりの場所を確認し、私は給紙部と作像部に詰まっていた紙を取り除いた。それから給紙トレイにセットされている紙の束をさばいて静電気を取り、もとどおりにセットする。
コピー機はブーンと音をたてて正常に動き出した。
「ありがとうございます」
気圧されたように呆然と見ていた荒谷さんが、ようやくほっとした顔をしていった。色白の、素直そうな眼をした彼女は、二十代半ばくらいだろうか。
「あんまり頻繁に紙詰まりを起こすようなら、総務にいってリース会社に連絡してもらったほうがいいとおもいますけど」
「えっ、ああ、はい。えっと……総務の誰にいえば……リース会社って?」
私が総務に連絡することにした。