孤独と嘘と愛に騙されて。

彼の口は
必死に息をしようとする魚みたい。
ぱくぱくと口を動かして
必死に私に向かって何かを言ってるように見える。
答えでも教えてくれてるの?

そう思って
じーっと彼の口の動きに意識を集中させて


「 えっと、6?です 」

そう答えた。
すると先生は、うーんっとうなり始めた。
...嘘でしょ?


「 お前なー、答え全然違うぞ。 」


騙された。


「 答えは1だ。 」


クラス中が笑いで包まれる。
そしてその中に
彼もいた。


口を押えて、けらけら笑ってる。
完全に騙された。
私は顔を赤くさせ、
ばーか
そう彼に口パクで伝えた。
すると彼はもっと笑い出す。
本当に私は、廉くんが苦手だ。
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