孤独と嘘と愛に騙されて。
しばらくすると小刻みに震えていた彼の体は
ふわりと動きを止め、
ゆっくりと私を引き離す。
これがバイバイの合図。
「 じゃあ、私行くね。 」
にこりと口角を上げて笑ってみせると
彼もふわりと笑ってくれる。
私はそのかわいらしい笑顔がスキで、
頼られると安心してしまう。
そしてまた騙されてしまう。
その笑顔に。
「 ごめんな。 」
廉くんの優しさ。
彼が真正面から謝ることはない。
照れてるのか、よく分からないけど
彼が本当に悪いと思ってる時は
すれ違う際にぽんっと私の頭をたたいて行く。
廉くんの大きな手が私の頭を一瞬だけ包んで
彼はまた、孤独の中に埋もれていくの。
大きいはずの背中がどんどん小さくなって
私は廉くんと離れた。
次行く場所は、正門。
玲太のところ。