孤独と嘘と愛に騙されて。
急いで階段を下り、
ばいばいと挨拶をしてくれる友達に適当に挨拶をし返し、
勢いよく靴箱に手を入れる。
そこで私の手に2つのものが引っかかった。
一つは、
勢いよく手を入れたところで
手に擦り傷ができた。
うっすら血がにじんでいる。
あとで出血してきそうだ。
そして2つ目。
かすかに触れた紙の感触。
もう一度靴箱を覗くと1枚の封筒が見えた。
いまどきラブレター?
いやいや、ありえないから。
なんて思いながらも私はその封筒をポケットにしまった。
そしてまた足を急がせる。
正門に見える大きな背中。
私は少しだけ周りを気にしながら玲太の後ろ姿に近寄った。
彼女のフリなんて本当は怖くて仕方がないけど
彼の役に立つなら。
「 れーいたっ 」
気づかれないように近づき、
わっと背中を押すと玲太の体はびくりと跳ね上がった。
かーわいい。
そう心の中でくすくすと笑って見せる。
「 お前なあ...、ふっざけんな 」
大きなため息をついたと思えば
ぎゅっと握られる手のひら。
玲太の声を聞くとなぜかほっとして、安心する。
玲太の体温を感じればなぜか守られてる感じがする。