孤独と嘘と愛に騙されて。


そしてやってきた
デート前日の土曜日。

デートなんかまともにしたことない私は
当然デート服なんか持ってなくて。
何を着ていこうか鏡の前でにらめっこしたんだけど
どれもいまいちなものばかり。


ならこの際、デート服っていうものを買っちゃおう!
という考えが脳内で生まれ、
今現在、近くのデパートにいる。


デパートの中はキラキラしていて
たくさんの洋服店が競うように並んでる。
どこから行けばいいか迷っちゃうなあ...。
そして、あたりを見渡して目に入ったお店。
シンプルな感じで私好みだった。


ここでいいかな。
そう思って足を進めたその時
右肩にぐっと力が加わった。


「 なに? 」


振り返ってみると
彼の顔がそこにあった。
ほんとこの男タイミング悪すぎ。
なんでここにいるの?
そしてなんで私に声かけるの?



「 僕がお手伝いしましょうか?香恋。 」


執事っぽく言う彼は
全然、執事っぽくなくて
むしろ私を馬鹿にしているがきんちょみたいだった。
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