孤独と嘘と愛に騙されて。


「 よーし、今日は特別にコーディネートしてやる。 」


ふふんっと機嫌よさそうに笑う廉くん。
私は、その楽しそうな横顔を隣でじっと見つめるだけ。


廉くんって、こうやって春先輩の洋服も
選んであげたりするのかな?
あ、でも春先輩なら廉くんが選んであげなくても
何でも似合いそう。
春先輩にもこうやって楽しそうな表情見せるんだよね。


春先輩に悪いよ。
廉くんもダメだよ。
そんな幸せそうな顔、
彼女以外の女の子に見せたらだめだよ。
勘違いしちゃうから、自惚れちゃうから。


でも、この時間が幸せなのは嘘じゃない。
一人の男の子が、
私のために似合いそうな服を選んでくれてるんだもの。



「 決めた!試着室いってこい 」


ぽんっと私の胸に選んだ服を押しつけた廉くんの顔は
今までに見たことないような表情。
可愛くて仕方なかった。


周りにいる店員さんも
にこにこと微笑ましそうに私たちを眺めている。
普段なら、この服どうですか?なんて言いそうな店員さんも
一歩も寄ってこない。


「 ん?どうした?何々。俺が着替えさせてあげよ...」
「 結構です!!! 」



変態なのには
変わりありませんが。
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