もう一度抱いて
帰り道、キョウセイは私の少し後ろを歩いていた。


会話もなく、ただ、来た道を戻った。


ごめんと告げられて。


じゃあ、あのキスの意味は何?って。


そう聞きたくなったけれど…。


でももう。


時が遅過ぎたんだよね。


キョウセイがあまり言葉にしなかったのは、


もし仮に思い合っていたとしても、


今さらどうしようもないから。


ごめん と


ありがとう は


必死に選んでくれた


言葉だったんだと思う。



もうそれで、



充分だと思った。
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