君が好きだから嘘をつく
「ねえ、お腹空いてない?スープストアで買ってきたんだ。柚原はミネストローネ好き?」
「うん、好き」
「よかった。僕もお腹空いていたんだ、一緒に食べよう。あとフォカッチャもあるよ」
そう言ってフォカッチャを私のデスクの上に置いてくれた。
そして澤田くんは隣の席のイスを引いて座った。
「いただきます」
「いただきます」
私が言うと、澤田くんも続けて言った。
カップの蓋を開けてスープを一口飲むと、じんわり胃が温かくなる。トマトの味が優しくて、お腹が空いていたことを感じられた。
「美味しい・・」
少し笑うことができた。
「よかった」
「澤田くん、ありがとう。ごめんね、泣いたりして。何かね、最近私ダメなんだ・・・。感情がコントロールできないっていうか、何でもネガティブに考えちゃって落ち込んでばっかりなんだ」
「健吾のことで?」
「うん。片思いって言えば綺麗な言い方だけど、5年半も私何もしてこなかったんだよね・・ただそばにいて、健吾に彼女も好きな人もいない時あったのに、気持ち伝える努力しなかったし。それで伊東さんのことを好きになったことを聞いてからずっと後悔ばっかり・・」
「そっか」
「どうしたらいいか分からなくなっちゃった」
手に持っているスープを見ながら話してふと視線を上げると、澤田くんはちゃんとこっちを向いて聞いてくれている。
「うん、好き」
「よかった。僕もお腹空いていたんだ、一緒に食べよう。あとフォカッチャもあるよ」
そう言ってフォカッチャを私のデスクの上に置いてくれた。
そして澤田くんは隣の席のイスを引いて座った。
「いただきます」
「いただきます」
私が言うと、澤田くんも続けて言った。
カップの蓋を開けてスープを一口飲むと、じんわり胃が温かくなる。トマトの味が優しくて、お腹が空いていたことを感じられた。
「美味しい・・」
少し笑うことができた。
「よかった」
「澤田くん、ありがとう。ごめんね、泣いたりして。何かね、最近私ダメなんだ・・・。感情がコントロールできないっていうか、何でもネガティブに考えちゃって落ち込んでばっかりなんだ」
「健吾のことで?」
「うん。片思いって言えば綺麗な言い方だけど、5年半も私何もしてこなかったんだよね・・ただそばにいて、健吾に彼女も好きな人もいない時あったのに、気持ち伝える努力しなかったし。それで伊東さんのことを好きになったことを聞いてからずっと後悔ばっかり・・」
「そっか」
「どうしたらいいか分からなくなっちゃった」
手に持っているスープを見ながら話してふと視線を上げると、澤田くんはちゃんとこっちを向いて聞いてくれている。