闇ノ花




……あぁもう、何で土方さんは分からないかな。


伊東さんには、危険な空気が漂ってるって言うのに!


その次の言葉が、もう最低最悪だった。





“それから、お前は伊東さんに酌をしろ”





何で私が。


……嫌に決まってるじゃんかーっ!


好き好んであんな人のお酌をする人、どこにもいないでしょ⁉


しつこいくらい絡んできて……本当に、鬱陶しいんだよ……。


って、こんなに悪く言うのもどうなんだろうとは思うけど。


でも、嫌いな人の一人や二人はいるに決まってる。


……何だか、最悪な夜になりそうだった。



< 253 / 522 >

この作品をシェア

pagetop