闇ノ花


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……夜。


私は山崎と一緒に、あの男の部屋へと向かっていた。


多分、これで決まる。


私がこれからどうなるのか。


帰ってもいいと言われたい。


少し緊張しながら、男の部屋に入る。


するとそこには……たくさんの男達が勢揃いしていた。


いっぱいいる。


部屋の一番奥に、あの男と貫禄のある男。


藤堂さんの姿もあった。





「小松、そこに座れ」





男に指を指された場所に、素直に座る。


なんか、この男にかなり睨まれているような気がする……。


そして部屋にいる人達全員、じろじろと私を見てきた。




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