闇ノ花




と思ったら、ブンッ!と刀を私に向かって振り下ろす。



私はそれを避けて、苦無を投げ付けた。



飛んでいった苦無は、沖田さんに避けられ、鈍い音と共に地面に刺さる。



刀が相手だと、やっぱりいつもと違うのは当たり前だった。



刀と苦無がぶつかり合う音が響く。



空中に高く飛んで、上から投げた。



だけどそれも全てかわされた。



気配を消したつもりでも、的確に刀が私に向かってくる。



沖田さんは……強い。



一旦地面に立ち、お互いに間合いを取る。



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