風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】
駅の構内の反対側にでて
あたし達は会話もなくベンチに座る。
「美枝・・・一緒に帰ろう。
みんな心配してるよ」
「・・・」
「あれからもう2年以上経つし、
そろそろ・・」
「なんでここが分かったの?」
たっくんの話に割って入った。
だって、これが一番気になる。
「昨日・・健先輩が教えてくれた。
彼は中学の時の俺の先輩なんだよ。
昨日の深夜電話かかってきて、
新入社員の子が美枝っぽいってさ。」
「でもあたし地元で健さんに会ったことなんて一度もないよ」
「美枝が実家飛び出した後
俺、友達とか知り合いに美枝の写真見せたりして必死に探してたんだよ。
すっげー心配してたんだからな・・」
そういうたっくんの瞳は
少しうるんでいた
「たっくん・・・・
ごめんね・・心配かけて・・」
あたしまで
なんか泣きそう
懐かしい、大好きだったたっくん。
今でもすごく優しいし変わってないね・・