風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】
やっと泣き止む頃には
もう23時を回っていた。
「美枝、一緒に帰ろう」
抱き合ったままたっくんが言う
あたしは静かに頷いた。
たっくんに手を引かれ駅の構内に入る
荷物はまた今度、
とりに戻ればいいよね
「健先輩にお礼言わないとな」
たっくんが口を開く
「先輩に彼女がいないからとは言え、
クリスマスイヴにわざわ・・・」
「え?」
あたしは思いがけないたっくんの言葉に
反射的に声を出していた。
「え・・何?」
たっくんがびっくりしてあたしを見る
「健さん、結婚してるんじゃないの?」
あたしの問いに
沈黙が走る