【短編】聖なる夜の秘恋
「それよりお前、プライベートで先生はやめろよ。今度から名前で呼ばないと、何度でもキスするからな」
「あっ、ごめん、先生っ。あっ!」
「早速言ったな?」
しまったと思っているそばから、またキスが降ってくる。
それも嬉しくなるけど、先生を名前で呼べるなんて私だけの特権だ。
「正哉、愛してる」
彼の腕の中でいっぱいドキドキしながら、やっとその言葉を紡いだ。
顔が余計に赤くなる。
でも、いっぱいいっぱい愛おしいの。
「まったくお前ってやつは……。年下でも敵わないな。そんなこと言うと食べちゃうぞ」
顔を真っ赤にして呟く、正哉……。
「俺も、ユキを愛してる」
優しい言葉が降り注ぐ。