蜜恋ア・ラ・モード
「こ、洸太? 話しなら、抱き合ってなくてもできるんじゃない?」
「まあな。でも逆に、抱き合っていても話はできるだろ」
まぁ、言われてみれば確かに……。
って。何感心しちゃってるのよ、私!!
マズイ。このままじゃ、激しく鼓動を打つ私の心臓がもたない。早く離れなきゃ。
どうにかして洸太から離れようと試みるも、強くなってしまった洸太の腕力には敵わなくて。
あっという間にノックダウン。
力尽きて、そのまま洸太の腕の中でおとなしくしているしかなかった。
「何? そんなに俺に抱かれるのが嫌なのかよ」
そう言って、洸太が拗ねたような顔をする。こういうところ、昔と全然変わらない。
「そんなことない。でも洸太とこういうことって慣れなくて。冗談でならできることも好きって気づいちゃったら、照れくさいっていうか、こっ恥ずかしいというか……」
「それだけ俺のことが好きってことだよな?」
何よ、嬉しそうな顔しちゃって。そんな顔されたら、離れたくなくなっちゃうじゃない
「洸太のバカ」
「バカでも何でもいいな。都子とずっと、こうしていられるなら」
結局冒険することなく伸ばし続けている髪を一房掴むと、洸太はそれにキスを落とす。
まさか洸太がそんなことするなんて……。
驚きから顔を上げると、唇にふわりと温かいものが触れた。