蜜恋ア・ラ・モード
「目、閉じろ」
唇を少しだけ離し、洸太が呟く。
驚いたまま動きが止まっていた私は、洸太にそう言われて、自分の目が大きく開きっぱなしだったことに気づく。
わかったと答えたくても、また唇は塞がれてしまっていて。仕方なく首を小さく縦に振ると、ゆっくりと目を閉じた。
洸太の丁寧なキスに、心拍数が急上昇していくのがわかる。
もう好きの気持ちが止まらない。
でもそれは洸太も同じだったみたいで、少しずつ激しさを増していくと貪るようなキスへと変貌していく。
強く唇を吸われると、スルッと入り込んでくる舌。その舌が私の舌を見つけると、強引に絡め取った。
互いの唾液が混ざり合い、淫らな音を立てる。
洸太とのキスは甘くて濃厚で、快感が身体中にほとばしると、もう何も考えられなくなってしまった。
息が上がり力がなくなった私に気づいたのか、洸太が慌てて唇を離す。
「都子ごめん!! 都子とキスできて嬉しすぎて。俺、焦りすぎだよな」
クタッとしている私を抱きしめると、優しく背中をさすってくれる。
いつもの優しい洸太だ。
子供の頃を思い出す。
洸太がいじめっ子にイジメられているとき、『私が守ってあげる』なんてお姉さんぶった事を言っていたけれど、実は続きの話があって。