蜜恋ア・ラ・モード

「今日はここまでだぞ、俺。我慢するんだ、俺」

「なにそれ?」


洸太が何かと葛藤している姿を見て、笑いが込み上げる。何と葛藤してるのかわからないなんて、子どもじみたことを言うつもりはない。

でも幼なじみという関係が長かったからか、恥ずかしさのほうが上に抜きでてしまい『いいよ』と言ってあげる勇気が出ないというか何というか……。


「都子には男の気持ちなんてわからないだろ。俺がどれだけ我慢してきたと思ってるんだよ。自我が芽生えてから、早十数年。とっくに限界を越えてんだよ」

「そんなこと言われても困る。もう、しょうがないなぁ。だったら、する?」

「っ!? お、お前なぁ!! そんな俺を煽るようなこと言うと、今すぐここで押し倒すぞ。いいのか?」

「じゃあどうするの? もう洸太、男らしくないなぁ」

「な、なにっ!? ああ、まあいいけどね。都子の裸なんか見飽きるほど見てるからな」

「ちょ、ちょっと。他人が聞いたら誤解するようなこと言わないでくれる? 裸を見たって言ったって、小学生の頃の話じゃない。今はあの時と体つきだって違って、ちゃんと成長してるんだから。何なら見てみる?」


とそこまで言って、洸太の挑発に乗せられたと気づく。

洸太がニヤリと笑い、顔を耳元に寄せた。耳の洸太の吐息が触れると、一瞬で身体が熱を帯びる。


「都子がそう言うなら、遠慮なく確認させてもらおうかな」


そう言うやいなや私の身体は、ソファーに倒れこみ深く沈んでいて。

それから一晩中、洸太に確認という名目の、甘く淫らな愛撫を身体中に受けた続けた。

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