蜜恋ア・ラ・モード
いつもより窮屈な感じに目が覚めると、目の前には寝息を立てて穏やかに眠っている洸太の顔。
「あ……」
そうか。私、洸太の家に泊まったんだ。
昨晩のことを思い出すと、自然と身体が熱くなってくる。
「洸太がいけないんだよ」
まだぐっすりと眠っているのをいいことに、人差し指で洸太の頬を突いてみる。
洸太って私と同じ年のくせに、なんでこんなに肌が綺麗なの。
長い睫毛に、形の良い唇。男のくせに、ズルいじゃない。
悔しくてその良い唇に指を這わしてみると、ぷるんと柔らかい感触が私の悪戯心に火をつけた。
寝てるんだもん。キスしたっていいよね?
ゆっくりと顔を近づけていくと、そっと唇を押し当てる。
洸太を起こさないように、でも洸太のぬくもりは感じとれるように。時間をかけてゆっくりと、その感触を味わう。
うん、満足。
それでも名残惜しげに唇を離すと、洸太越しに見える時計に目を移す。針は、まだ六時前を指していた。
もう一時間くらい寝れそう。
元いた場所に身体を戻し掛け布団を頭まですっぽりかぶると、洸太に寄り添いもう一度眠りについた。