蜜恋ア・ラ・モード

こんなにも嬉しい言葉はない。

料理教室を始めた頃よりクラスも増やし生徒さんは増えているけれど、それでもいつも粉先のことを考えると不安は尽きなくて。

自分ひとりで仕事をしていくということが、こんなにも大変なんだと改めて思い知らされる。

それでも小さい頃からの夢で始めたこの教室を私は誰よりも愛していて、その気持ちを少しでも生徒さんに伝えたいと頑張ってきた。

だからこそ高浜さんや柳川さんの言葉は、私にとって何よりも嬉しい言葉だった。


私の料理の愛情は、みんなに届いている───


そう感じることができるのは、最高に幸せなことで。

ひとりひとりの顔を順番に見ていると、やっぱり涙は止めることができなかった。


「都子、なに泣いてんの。まったく」


洸太がポケットから出したハンカチを差し出す。


「ごめん。感動して嬉しくて……。洸太代わりに、乾杯の音頭とって」

「しょうがないなぁ。じゃあまあ、泣き虫な都子に乾杯!!」

「「かんぱーい」」


洸太のわけのわからない音頭に頬を膨らませて怒ってみても、みんなの笑顔につられてそすぐに笑顔に変わってしまう。


こんな時間がずっと続きますように───


そう願わずにはいられなかった。

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