蜜恋ア・ラ・モード


時計の針は22時を回っている。

薫さんたちが帰り片付けを終えると順番に風呂に入り、今は寝室でのんびり過ごしていた。


「今日は楽しかったね」

「そうだな。今度はさ、高浜さんの家族や柳川さんの旦那さんも呼んで、外でバーベキューってのもいいんじゃないか?」

「それいいかも」


ドレッサーの前で肌の手入れをしていた私はすっくと立ち上がると、洸太が待つベッドへと飛び込んだ。


「おいおい、お前も一応女なんだから、もっと女性らしくだなぁ……」

「一応ってなによ。洸太は私のこと、女だと思ってないわけ?」

「うん? そんなわけないだろ」


ぐっと身体を近寄せると、笑いながら私の肩を抱いた。

洸太との甘い時間の始まりだ。

洸太と付き合うようになって2ヶ月。最初こそ恥ずかしかったこんなひとときも、今では無くてはならない大切な時間。

洸太の身体に甘えるようにすり寄り顔を見上げると、洸太が緩やかに目を細めて笑う。


「なに、今日はやけに甘えるな。どうかしたのか?」

「ううん。ただ何となく、そばに居たいというか……」


最後を誤魔化すようにぼそぼそ呟くと、洸太が私の頬を軽く抓る。
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